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屋久島入門編/基礎講座 ③

屋久島エリア紹介

屋久島エリア紹介

意外と広い屋久島。まずは島の概要を把握しておきましょう。

屋久島の面積は約505平方km。結構広いです。普通の人はこんな大きい数字の面積感が無いのでどれぐらいなのかあまり想像ができませんが、例えば淡路島が592、東京23区は627、グアム549、佐渡島854、種子島445など、近い単位の場所をなんとなくイメージしてみてください。
さらに屋久島の場合はこの面積が平地ではなくほとんどが山で、海沿いのわずかな分散した平地に人が住み集落が複数形成されています。人口は約12000人、総合病院、高校やスーパー、ドラッグストアなんかもあります。

中心部にそびえ立つ山々は九州最高峰の宮之浦岳(みやのうらだけ、1936m)を筆頭に1000m以上の山を数十座かかえており別名「洋上アルプス」と呼ばれていることでも有名です。
中心部が全部山なので島を直接縦断・横断する道路は無く、登山口へ向かう道路以外での島内移動は基本的に海沿いに一周する道路になります。(一周道路沿いに細かい農道などはたくさんあります)

屋久島の大都会エリア

屋久島の大都会マップ 屋久島の海の玄関口のひとつ宮之浦

宮之浦(みやのうら)と安房(あんぼう)

24もの集落が分散する屋久島のなかでも特に人口が密集し、そしてフェリー・高速船が入港する大きな港のある集落が宮之浦と安房です。フェリーは宮之浦港着、高速船は宮之浦港と安房港着の便に別れます。宮之浦と安房間の移動は陸路のみです(車・バス等で30分以上の距離です)。

宮之浦はどちらかというと北に位置し、安房はどちらかというと南に位置する。
ともに屋久島を代表する大きな川(宮之浦川と安房川)の河口にあり、天然の良港を有することから昔から島外との交易や中継地として発達し、現代においても島の中枢的機能が集積してます。

観光面においても縄文杉や宮之浦岳などの登山口への道路の起点(安房~荒川登山口・淀川登山口)であったり、白谷雲水峡に通じる道路への起点(宮之浦~白谷雲水峡駐車場)であったりしますので、屋久島で登山や観光をするうえでもキーになってくる集落と言えます。(※ここテストに出ます)

宿泊施設や金融機関、警察署、郵便局、飲食店なども他の集落と比較して充実しているので屋久島の島民のあいだでは「大都会」と言われているとかいないとか。(自分しか言ってないという可能性もあります、、、)

屋久島の平地エリア

屋久島の平地エリアマップ

24集落が周辺部に分散し一周道路で繋がる。

円形(五角形?)のようなこの島には24もの集落が西部地域を除いてほぼ均等に分布しています。一周する道路は約100km、車でどこにも立ち寄らずに周ると約3時間の距離になります。
一周道路が繋がるまでは陸路での行き来が困難だった地域が多かったり、北部・東部・南部・西部でそれぞれ気候や地形もかなり異なるので、それに伴ってか集落の文化や雰囲気も違っており興味深い感じがします。方言も集落によってけっこう違います。
24集落をすべて紹介してると日が暮れそうなので他所におまかせしますが(※ここはテストには出ません)島内を周る際は観光スポットだけでなく各集落ごとの違いもぜひ楽しんでみてください。「里めぐりツアー」などもありますので興味のある方はぜひ参加してみてください。

海・川・温泉・滝・世界遺産の照葉樹林も。

屋久島は亜熱帯に属するので平地は本州などと比べると当たり前ですがかなりの南国感があります。「照葉樹林」(しょうようじゅりん)と呼ばれるシイ・カシ類を中心とした光沢のある常緑樹の森が島内各地に多く残り、更に山頂付近まで原生に近い森が残されているとされる西部地域は「植生の垂直分布」が評価されて海岸線まで世界自然遺産地域にも含まれています。

黒潮が島のすぐ南側を通過するため海の透明度も高く魚種も多いことから、シュノーケリングやダイビングも楽しめる美しい海岸にも囲まれ、その黒潮が運ぶ水蒸気が山にぶつかり大量の雨を降らすことで離島とは思えないような水量の多い川が急峻な地形を縫って多くの滝を作りながら流れています。
日本の滝百選にも選ばれている「大川の滝」(おおこのたき)をはじめ迫力のある滝が複数あり、特に雨の日は滝巡りも人気です。

また屋久島は火山島ではありませんが温泉が湧きます。登山等で疲れた身体を癒やすだけでなく、海岸にある少しワイルドな温泉などもあるので温泉好きならばぜひチャレンジしてみてください。

番外編/口永良部島エリア

口永良部島マップ

口永良部島は屋久島町の町内の島、離島の中の離島!

口永良部島(くちのえらぶじま、くちえらぶじま)は屋久島町の町内です。
とは言っても屋久島とは違い活火山の島として有名で人口はだいたい100人前後、周囲約50km、面積はだいたい38平方キロメートルあり、屋久島の10分の1にも満たない広さです。ちなみに日本の陸地面積は約38万平方キロメートルなので口永良部島はちょうど日本全体の1万分の1ぐらいの面積という計算になりますね。(参考になりませんね・・)

口永良部島へ行くには屋久島の宮之浦港と口永良部島の本村港を結ぶ町営船「フェリー太陽」を利用して片道約1時間40分かかります。1日1便運行されてますが、奇数日/偶数日で運行時刻が違うのと波が高い日などは欠航することも多いので注意が必要です。屋久島を経由せず鹿児島等から直接口永良部島へ行く航路はありません。

活火山の島として2015年に噴火した際のニュースなどで名前をご存知の方も多いかもれませんが、現在は落ち着いてますので当時屋久島等に避難していた島民も口永良部島へ戻り普通に生活しています。今は噴火警戒レベルに応じて立入禁止区域が設定されていたりします。

口永良部島はその豊かな自然から屋久島とともにユネスコの定める「屋久島・口永良部島エコパーク」に認定されています。
特に注目に値するのは口永良部島とトカラ列島の一部にのみ生息するとされるエラブオオコウモリ(国指定天然記念物)。
その他観光面では温泉(西之湯温泉、寝待温泉、湯向温泉、本村温泉)や釣り目的の観光客が多く訪れることから小さな島ながらも民宿が複数あります。
また近年は島内の文化や自然を紹介・案内する「口永良部島ガイド協会」が設立されたり「夜光貝細工」などの工芸品が注目されたりしています。
屋久島里めぐり推進協議会の「里めぐりツアー」もありますので、温泉と釣りを楽しむ以外にもいろんな見どころが増えつつあります。

私(筆者)も数回口永良部島には行きましたが温泉大好き人間なので個人的には温泉巡りがサイコーだと思いました。目の前が海のワイルドな温泉や湯の花がすごい温泉、白濁した濃い温泉とか泉質も多様で巡り甲斐がありましたね。屋久島も離島ではありますが、更に離島レベルが半端ない感じで離島好きには絶対におすすめの島です。

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